理事長ブログ

新しい盲導犬4頭が出発しました!

2013年10月18日 17:01

盲導犬の里富士ハーネスにて、盲導犬4頭の出発式が行われました。日本犯罪史上に刻まれるオウム真理教事件の舞台となったサティアンの跡地が、目がみえない・見えにくい方々にとっての新しい光となる盲導犬の出産~最期までをケアする施設として生まれ7年。わたくしがJCで初めて委員長を仰せつかった際、事業の舞台とさせていただいてからの永いお付き合いです。今年もパピーウォーカーの方々、盲導犬訓練士のみなさん、共同訓練を経た盲導犬ユーザーの方々の同席のもと執り行われました。

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今回の盲導犬ユーザーの最高齢者はなんと78歳! 白杖から初めての盲導犬ユーザーへの挑戦です。永く海外赴任を経験され、帰国後視力の著しい低下に。「人生やり残したことはないが、最後に盲導犬と暮らしてみたかった」すごいですね。

毎年100頭以上の子犬が産まれるこの施設ですが、生後2ヶ月からパピーウォーカーに預けられ、1歳になってから盲導犬になるための適正検査および訓練が行われます。そしてユーザーさんとの1ヶ月におよぶ合宿訓練を経て、最後の試験(今回はみなさん他県より盲導犬と共に田貫湖まで自力で来ること)をパスした4頭がめでたくデビューとなりました。これから8年、ユーザーさんとの新しい生活が始まります。盲導犬は10歳になるとリタイア犬としてまた富士ハーネスに戻り、ここの施設で暮らしたり、PR犬として活動したり、パピーウォーカーのもとに戻ることもできます。

 

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一頭の盲導犬が育つまでには、たくさんの方々が関わっていることがわかりますね。それにしても盲導犬の賢いこと!(^^)! 式典の最中も微動だにせず。しっかりと新しいご主人様の目となって誘導します。パピーウォーカーや訓練士の方が涙するシーンも・・・それぞれの立場で関わってきた人々に見守られ、8年後のハッピーリタイアメントまでみんな待ってるよ(T_T)/~~~

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最後は富士ハーネスならびに日本盲導犬協会のみなさんによる坂本九「心の瞳」合唱。盲導犬の出発を祝し、エールとすばらしい歌声が富士山に響き渡ります。純粋に感動しました(^^♪

 

盲導犬の里富士ハーネスは普段から施設見学できます。現在は・・・

【子犬の見学】

職員が子犬を抱いて「社会化」を目的とした散歩を実施します。

平日 13:30~13:50

土日祝10:30~10:50 13:30~13:50

 

【子犬の運動】

屋外運動場で元気に遊ぶ子犬の様子をご見学いただけます。

平日 14:40~15:00

土日祝11:40~12:00 14:40~15:00

※子犬に触ることはできません。

※天候や子犬の体調・日齢によっては、実施を見合わせる場合がありますので、予めご了承

ください。

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