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理事長所信
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理事長所信



社団法人 富士宮青年会議所 第42代理事長   佐野力也

 《略歴》

1973年5月5日生まれ。

2006年度入会。2010年度専務理事、2011〜2012年度副理事長を経て、2013年1月より現職。

3児の父。(株)佐野保険事務所 代表取締役。

 

                 理事長所信


【はじめに】
2011年3月11日。天災が日本を飲み込んだあの日。未だあの日の恐怖は脳裏に焼き付いて離れません。それと同時に、自分自身、日本国民であることをこれほどまでに意識し、いろいろな影響を肌で感じながら、人と人との「絆・繋がり」をこんなにも体感した時間は過去にありませんでした。我々は多くの犠牲から学び、今を生きていることへの感謝と、生きている意味をもう一度問い正されているような気がしてなりません。
2006年、私は青年会議所の一員となりました。青年会議所は、「明るい豊かな社会」の実現を同じ志とし、次代の担い手たる責任感を持った20歳から40歳までの指導者たらんとする青年の団体です。なおかつ組織は単年度制という、まさにその一年一瞬に若い青年たちの英知と勇気と情熱を結集させ続ける組織であり、そんなタスキを繋ぎ続け、(社)富士宮青年会議所は42年目を迎えることとなりました。多くの尊敬する先輩″青年たちが駆け抜けた時間を、また私たちも駆け抜けていく。先達たちが信じたように、それが後から来る者たちのためになると信じて。
(社)富士宮青年会議所は、市民社会の一員として、まちづくり・ひとづくりによる活動を展開し、豊かな地域社会の実現に向けて、市民生活に根ざした活動を率先して行うことのできる団体であり、自由を基盤とした人間力開発を推し進め、強く震災後の地域日本を支えられる人材を輩出していける団体でありたいと願います。


【常に三信条を以て】
1. トレーニング(個人の修練)
2. サービス(社会への奉仕)
3. フレンドシップ(世界との友情)
この三信条は、まず若い人々が集まり自己啓発・修練し、その力を以て地域社会へのサービスをするものであって、さらにそのトレーニング・サービスを支える力として、会員全体を貫くフレンドシップがあると解しております。フレンドシップを培うことも、サービスに徹することも、また等しくトレーニングにつながるものであると理解します。この三信条を以て、各委員会の設置・運営にあたります。


【事務局総務系委員会】
事務局総務系委員会は、事務関連及び総会運営を担当し、LOM全体の円滑な運営に寄与することを目的とします。また、2008年に新公益法人制度が施行され、5年間の移行期限の最終年度となります。この間、(社)富士宮青年会議所は、制度の調査・研究及び対応を進めて参りましたが、公益法人を目指しつつも、現状を鑑み一般社団法人へ移行しなければなりません。事務局総務委員会では、一刻も早い一般社団法人への移行を実現し、新制度に対応した組織に必要とされる様々な庶務を完了します。


【会員拡大系委員会】
会員拡大系委員会は、その名の通り会員数を拡大することを目的とした委員会です。「明るい豊かな社会」の実現を目的とするJC運動は、本来景気に左右されるべきものではなく、戦後の焼け野原から日本を復興させようという青年たちの志によってスタートした運動です。むしろ前述の三信条はこんな時代だからこそ必要とされるものであるはずです。JC運動には、好景気に後押しされた時代とは違うさらに特別な意味と価値があります。こんな時代だからこそ、JCとして活動できる人々は素晴らしいと思うのです。会員拡大は立派なJC運動です。増員を目標に全員で取り組みましょう。
※参考 
H24年度卒業予定者 5名 41周年
H25年度卒業予定者 7名 42周年
H26年度卒業予定者 6名 43周年
H27年度卒業予定者 6名 44周年
H28年度卒業予定者 6名 45周年
                  (H24年現在)


【公聴広報系委員会】
わがまちでJC運動を展開するにあたり、われわれはそのニーズを正確に把握できているでしょうか。また、その手段を持ち合わせているでしょうか。「ひとづくり」や「まちづくり」を考えるにあたり、その基盤となるのは私たち市民一人ひとりが根ざした「生活」です。それらを集約する方法(公聴)と、フィードバックする方法(広報)は、個の市民としてだけではなく、(社)富士宮青年会議所として様々なネットワークやマスコミに積極的に関わって行くことです。これは同時に市民生活に根ざしたJC運動の実現に不可欠です。公聴広報委員会は、そのための「繋がり」を紡ぎ、「声」を聴きそして内外へと「発信」するための委員会です。

【青少年育成系委員会】
 富士山の雄大な自然の懐に抱かれた富士宮市に生を受け、あるいは暮らしている我々にとって、この地でしか知り得ない知識や経験が、その後の人格形成に大きく影響していることは明らかです。こどもは「未来」であり、青少年育成とは「未来づくり」です。青少年育成系委員会では、この地の利を生きた教材とし、これからの未来を担う青少年に、豊かな郷土愛と文化を伝承し、「生きる意志」「生き抜く心」を持った健全な人間的成長を促す事業を行う委員会です。


【まちづくり系委員会】
2013年度以降において、富士宮市民の最大の関心事の一つに、富士山世界文化遺産登録の是非があります。富士山の恩恵を受け続けてきたこの地にあって当然のことですが、その結果に関わらず、私たちにとってこのまちはかけがえのない心の故郷なのです。日本一の富士山を仰ぎ見る我々は、それにふさわしい住民なのでしょうか。すばらしい人々が住む街が、すばらしい街なのです。まちづくり系委員会は、この富士宮にある歴史や伝統・文化を発掘・伝承し、このまちに住む人々がもっとこのまちを好きになるための事業を行う委員会です。


【出  向】
現在、日本には701LOM(各地青年会議所)が存在し、47のブロック協議会と
10の地区協議会で公益社団法人日本青年会議所が構成されています。自らの意志ひとつで、国内外様々なステージへと飛び出し、自分を変えてくれる環境に身を投じることができるのも、青年会議所の大きな魅力のひとつです。住む場所や職業は違えど、全国40,000人の同じ志をもったメンバーとの出会いが待っています。メンバー一人ひとりが自らを成長させる事が、「明るい豊かな地域社会」実現への確実な一歩であることは疑いの余地がありません。出向者への協力は惜しみなく行います。


【結  び】
「子曰く、吾れ十有五にして学に志ざす。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳従う。七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。」
有名な孔子の言葉です。世間では40歳を不惑と呼びますが、奇しくもその40歳はJCの卒業年度です。私も不惑のはずの40歳を迎えますが、現実は・・・。しかしこれだけは分かります。JCを卒業しても人生はまだまだこれから。孔子の言葉は、三十から四十の間をどう生きるかでその後の人生が大きく変わるとも解せます。その大切な時期をJCという学び舎で過ごせるのも、40数年の長きに渡り「明るい豊かな社会」への信念を、決して曲げることなく活動されてきた先達の志と心意気あってのものです。さあ、今度は我々の番です。明日に未来が見えないならば、次世代に責任を持つ私たちが今日を創りましょう。先達がそうしてきてくれたように、今こそ私たち青年が心を繋ぎ、いま、この瞬間から未来を紡ぎあげて行く時です。あとからくるもののために。


あとからくる者のために
苦労するのだ
我慢するのだ
田を耕し
種を用意しておくのだ
あとからくる者のために
しんみんよお前は
詩を書いておくのだ
あとからくる者のために
山を川を海を
きれいにしておくのだ
ああ後からくる者のために
みんなそれぞれの力を傾けるのだ
あとからあとから続いてくる
あの可愛い者たちのために
未来を受け継ぐ者たちのために
みな夫々自分でできる何かをしてゆくのだ